楽天、米リンクシェアを買収した効果とは??
楽天 と アフェリエイト(第55回メルマガより) 」〜
■ 楽天 の IR ( 企業の広報部 ) ■
楽天 の IR に 「楽天が先日買収した、米リンクシェアは企業文化の違いは大丈夫でしょ
うか?」 と尋ねました。
尋ねた理由は、米AOLの米タイムワーナー買収がうまく行かなかった、大きな理由の
一つが「企業文化があまりに違うため、うまく相乗効果を挙げられなかった」です。
すると楽天のIRの方の回答は、簡潔でした:
IR:先日、米リンクシェアのトップが来日して、楽天の社内訪問をしたのですが、
楽天と企業文化はとてもよく似ている、と話されていました。
Kaz:具体的にどんな点がですか?
IR:例えば、社員の仕事に対する姿勢や、経営陣の意思決定の早さなどです。
あまりに簡潔な回答だったので「IRの方は、米リンクシェアのことはあまりよく知ら
ないのでは」という印象を受けました。
または、経営トップだけが買収のことなど、どんどん話を進めているが、社員には詳し
い説明はされていないのでは、とも感じました。
これは、あくまで個人的感想です。
新聞、雑誌の報道では、TBS株の買取も、経営トップの行動で、社員は説明を受けて
いないそうです。
ちなみに米リンクシェアは、1996年に創業。世界で最初のASP(アフェリエイト・サービス・
プロバイダー)を始めました。
本社は、ニューヨーク市にあります。
楽天は現在、ボストンに国際事業本部を開設し、米リンクシェアの経営管理と共に、ア
メリカのイーコマースを調査しているそうです。
なぜ国際事業本部をニューヨーク市ではなく、ボストンに開設するのか、IRに尋ねた
ところ、ボストンは多くの大学があるので、そこで優秀な人材をリクルートする予定だ
そうです。
(ボストンは大学しかない町です。ハーバード大学、タフツ大学、ボストン大学は有名で
すが、その他、数多くの大学があります。)
IRの方の 「 これから、アメリカのイーコマースを調査する 」 という回答を聞くと、先日、
私が第51回メルマガで書いたように、「会計基準の変更のため、急いで買収した」 とい
う印象がしてしまいます。
また楽天はアメリカでは、仮想商店街 「楽天市場」 は立ち上げないそうです。
なぜならアメリカでは、すでに多くの中小企業が、独自のサイトを持っているからだそ
うです。
あるマスコミの報道では「楽天はアメリカでも楽天市場を展開する」などとありました.
実はこれ、私は楽天側の発表だと思っていました。
私が楽天のIRに電話したときは、以下のような回答を期待していました:
『アメリカのネット市場の調査を行いました。
結論として「アメリカでのネット関連事業を展開するのに、米リンクシェアをまず
買収するのが良い。」と判断しました。
今後、アメリカ版 楽天市場の開設や、他の事業との相乗効果を考えています。』
「とりあえず買収して、それから考える」という印象がぬぐえません…。それでうまく
行けばいいのですが…。
ちなみに米リンクシェアは、アメリカでは No.1のアフェリエイト会社だそうです。そ
して優良な顧客基盤があるそうです。
具体的に、フォアチュン500社に入っている数多くの会社と、アフェリエイト契約を
しているそうです。例えば、米デル・コンピュータ や 米アップル です。
米リンクシェアは、日本にも進出しています。
日本では、大企業、特にブランド力を持った企業が、日本リンクシェアを活用しています。
主なところでは、ソニー、NEC、富士通、NTT、三越、TSUTAYA online、マイクロソフト、
デル・コンピュータ、USENなどなど…。
■ Kazが狙ったIPO! ■
ちなみにアフェリエイトといえば、日本ではファンコミュニケーションズ(2461)という
アフェリエイトプログラムサービス会社が、もうすぐ ジャスダックに新規上場します。
つまりIPOです。
「エーハチネット("A8.ネット"とも書きます)」といえば、ご存知の方も多いのでは
ないでしょうか?
使い勝手の良いアフェリエイトで、新規のアフェリエイター承認の審査もほとんどない
ので、申し込めば普通は誰でも承認されます。
ファンコミュニケーションズは、アフェリエイトサービスを平成12年6月から開始しました。
わりと新興のアフェリエイト広告企業であるのに関わらず、現在では参加企業数と、ア
フェリエイトサイト数共に、日本最大級です。
参加企業 2,800社 以上で、アフェリエイトサイト数 16万(2005年現在)以上
あります。
楽天グループ、ライブドア グループ、GMOグループ、サイバーエージェント グルー
プ、エキサイト、JCB、イオングループなどなどが活用しています。
また、中小さまざまな企業がアフィリエイト登録しています。
つい先日私は、ファンコミュニケーションズの目論見書を読みました。
そして会社のIRに電話して、疑問点をいくつか質問しました。
そして、新規公開株を買おうと、証券会社に申し込みました。
この株は、将来性があると見たのが理由の一つですが、株式公開したら、株価の上昇が
見込めると見たからです…。
しかし、落選しました!!!(・_・;) 残 念 !!!
(落選と言うと「選挙で落選」という感じで「負けた〜!!!」という響きに聞こえます。
しかし、ただ単に抽選で当たらなかっただけで、損もしていません。野村證券は
なぜか「落選」という言葉を使います…。)
まっ、新規公開株が当たるかどうかは、はっきり言って運なのです。
落選は、私のファンダメンタル投資家としての力量と全く関連がないので、その点では
ガッカリする必要はないのです…。
あーあ、でも当たりたかったなあ…。
私は最低、10倍株、20倍株になる可能性のある会社を探そうとします。
それと同時に、どうすれば 投 資 リ ス ク を減らせるかを考えます。
今回私は、新規上場してもすぐに株を売る予定でした。その理由は、別の機会に…
この場合、新規上場の会社が初値で公募価格を下回らないことが、儲ける絶対条件にな
ります。
なお新規上場した会社のうち、今年は 4 社 の初値が公募価格を 下 回 り ました。
また、昨年、公募価格を下回った株も調べました。
それらの会社のリサーチをしました。そして、どのような株が公募価格割れをするか、
予測しました。
そうすれば、初値が公募価格を下回る、というリスクをあらかじめ減らすことが出来ます。
なお、その調査は近いうちに 「IPOでリスクを最大限で減らして、15倍株をゲット(仮題)」 という
レポートとして発表する予定です。
■ ジム・ロジャーズ氏の予測 ■
マネージャパン2006年1月号が発売されました。
その雑誌の冒頭には、毎月ジム・ロジャーズ氏の言葉が2ページ掲載されている、貴重
な記事です。
今回はインタビュー形式でしたが、6ページも載っています(2ページは写真ですが…).
今回のは、特にためになりました。
特に印象に残った点を、述べて見ます。
・アメリカでも日本でも、インフレはすでに起きている。Oh, my God!(なんてこった!)
・インフレヘッジには、鉱山会社、石油会社、天然資源を採掘している会社に投資、ま
たは作物を生産している会社に投資するのが良い。
・米ドルをショート(空売り)するのは、まだ早い。
(つまり「まだドル高円安が続く」という意味)
・ジム・ロジャーズ氏が保有している通貨は、ニュージーランド・ドル、デンマーク・
クローネ、ノルウェー・クローネ、スウェーデン・クローネ、スイス・フラン、シン
ガポール・ドル、日本円、中国元。
・中国元は持っておくことを勧めている。
・日本で「学生トレーダーが株式市場で大儲けしている、カリスマ主婦の出現」という
のが現実ならば、それは良くない兆候だ。
(つまり「バブルになっている兆候」という意味)
・歴史は繰り返す。そして、バブルは繰り返す。
・日本の株式市場は、まだ数年は強い相場が続く。
・日本での不動産価格の上場は、しばらく続く。
・インド株は保有していない。
・中国株は、2006年か2007年に買い増す予定。
(ジム・ロジャーズ氏は、常々、中国はハードランディングして、株価が大きく下落
する。そのときこそ、中国株に投資するチャンス、と話しています)
「独占インタビュー!ジム・ロジャーズの世界マーケット大予測」6〜10ページより
マネージャパン2006年1月号
とても良いことが書かれている記事です。
また、マネージャパンの雑誌もとてもためになるので、私は毎月、購入しています!
ちなみに、私は以前に「中国株はお勧めしない。日本株をお勧めする。そのほうが調査
がしやすいから。」と申し上げました。
今でもそれは、変わりません。
ではなぜ、ジム・ロジャーズ氏の教えを学ぼうとするのか? というご質問を読者から
受けそうです。
基本的に、私の投資はピーター・リンチ氏の急成長株 発掘 投資法です。それは、経済
が良かろうと、悪かろうと、長期的に成長する株を発掘する投資法です。
日本在住の人は、やはり日本株の調査が一番しやすいので、日本株を勧めます。
しかしながら、中国経済は注目します。
その理由は、多くの日本企業が中国に投資をしている現在、やはり中国経済は気になり
ます。
それは中国経済が、日本に大きな影響を及ぼすからです。
中国に投資している企業は、数多くあります。
トヨタ、ホンダ、日産をはじめ、イトーヨーカドー、イオン、セブンイレブンやローソ
ン、サイゼリヤや居酒屋のワタミ、新日鉄の鉄鋼事業などなど。
ユニクロは、中国で衣料の作って輸入しています。イオンもそうです。他の衣料専門店
も同様の戦略をとりつつあります。
牛丼の吉野家も、中国に店舗展開をしています。牛丼の松屋は、中国の牛肉の輸入をし
ています。
またインフレ、バブル、中国経済、アメリカの政治経済、為替なども、全く知らないよ
りは、少しでも理解を深めようと、私は努めます。
その理解は、無駄になることはありえないからです。
それどころか、それらの理解を深めることは、より健全な投資家になれると信じていま
す。
どんな会社の株価も、短期的には急激な上昇や、急激な下落があります。特に私が投資
をする急成長株は、その傾向が強いです。
その原因は、いろいろあります。
例えばインフレやバブルであったり、中国経済、アメリカの政治経済、または為替に関
連した悪いニュースです。
多くの個人投資家は、時には悪いニュースに過剰反応を示し、売る必要のない株を売っ
て、損をしてしまう事がよくあります。
しかし私が、インフレ、バブル、中国経済、アメリカの政治経済、為替といったことを
少しでも理解していれば、個人投資家の過剰反応で株価が急落しても、パニックになら
ずに、株を売らずに我慢できます。
もちろん、投資している会社を理解していることが、最重要ですが…。
以前申し上げましたが、株価は突然、下落、または急落するときがあります。そのとき
売ってしまう理由の一つは、以下が考えられます。
「これ以上、株が下がったらどうしよう。」
その不安が増幅して、結局株を売ってしまう。
これは、どなたにも経験があると思います。
株価の突然の下落に正しく対処できるか出来ないかが、成功する投資家と失敗する投資
家の分かれ目でしょう。
この点は、解説するともっと長くなるので、またの機会に…。
ちなみに、ジム・ロジャーズ氏は、来年の1月に来日して講演しました。
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―――編集後記
書いていると、書きたいことがドンドン出てきて、止まらなくなることが、よくあります。
今回も、そうでした。メルマガは、簡潔に書かないと…。
今回も最後まで、お読みいただき、本当に有難うございました。
今週末から来週も、皆様にとって実り溢れる、できれば利益溢れる、素晴らしい日々が
続きますように…。
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