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〜 第21回「 分散投資と集中投資 」〜
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〜〜〜 分散投資と集中投資 〜〜〜
以下は先週の問題でした。再掲しました。解答はすぐ次にあります。
この話は、ある専門家たちが「分散投資はリスクを分散します」という口癖に,
私が疑問を持ったことから始まりました。
前に申し上げたとおり、私は集中投資を好みます。その大きな理由の一つは以
下の通りです。
ここに、A社、B社、C社、D社、E社があったとします。
5社共に、とても魅力的でした。
なお、5社は全て違う業種の会社だと仮定します。
そこでそれら全て調べて、一番魅力ありそうなのに、投資したいと思いました.
しかし、それらを全て調べるほど、時間的余裕がありません。
皆様でしたら、どうされます?
以下の4人の個人投資家のうち、私のお勧めはどのタイプでしょうか?
鈴木さん:5社全てをちょこっとずつ調べる。それら全て可能性がありそうな
ら、全てに分散投資する。分散投資をすることによって、リスクを
分散できる。
佐藤さん:5社全てをちょこっとずつ調べて、その中で一番、可能性のある会
社、4社か3社くらいに分散投資して、リスクを分散する。
清水さん:時間がないので、5社全ては調べられない。それなら有望なA社と
B社を調べて、可能性のある会社に集中投資する。
瀬戸さん:時間がないので、2社を調べるより、一番大化けしそうなA社だけ
徹底的に調べる。もしそれに可能性があれば、それに集中投資する.
もしその会社に魅力がなければ、また一からやり直して、時間を掛
けて、もう一社を調べる。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - -
■ 答え ■
■ 私のお勧め ■
私のお勧めは、瀬戸さんです。なぜなら中学の時、好きだった人の名前だったから…
ではなくって…。 理由は以下の通りです。
以下をご覧下さい。
会社の理解度を1から10まで設定しました。
1.(理解度が一番低い)
2.
3.
4.
5.(わりと理解している)
6.
7.
8.
9.
10.(最もよく理解している)
鈴木さんは5社を調べて、5社を以下のように理解しました。
鈴木さん:5社全てをちょこっとずつ調べた。それら全て可能性がありそうな
ので、全てに投資することに決めた。それに、5つに投資すれば、
分散投資なので、リスクを分散できる。
理解度
A社 2
B社 2
C社 2
D社 2
E社 2
佐藤さんは4社を調べて、4社を以下のように理解しました。
佐藤さん:5社全てをちょこっとずつ調べて、その中で一番、可能性のある会
社、A社とC社に分散投資することに決めた。
理解度
A社 3
B社 2
C社 3
D社 2
清水さんは2社を調べて、2社を以下のように理解しました。
清水さん:2社を調べた。両方とも可能性がありそうなので、両方に投資する
ことに決めた。
理解度
A社 5
B社 5
瀬戸さんは1社を調べて、2社を以下のように理解しました。
瀬戸さん:A社は、自分の出来る範囲で理解した。そして、大化けする可能性
ありと判断したので、投資することに決めた。
理解度
A社 10
ちなみに、4人の理解度の数字を合計すると、偶然にも? 4つとも10にな
ります。
この4人の中で、最も会社を良く理解しているのは、瀬戸さんでしょう。なぜ
なら、著者が中学時代に一番好きだったから…
ではなくって…
理解度が10だからです。
なお、瀬戸さんは「理解度10」とありますが、これは理想です。
現実的に、会社を完璧に理解することは出来ないでしょう。例えば、実際にそ
こで働いている人にしか、見えないこともあるでしょう。
しかし、理解度がわずか「2」の鈴木さんの投資と、理解度が「10」の瀬戸
さんの投資を比べれば、理解度「10」の会社のほうが、断然、自信が持てる
でしょう。
理解度が深まれば深まるほど、自信を持って株を保有できる、という点はご理
解いただけると思います。
以下は以前にも申し上げたことですが、例えば、ある会社の株を買いました。
その後、その会社に問題が生じました。すると、株価が大きく下落しました。
よく理解している会社なら、長期的に見てその会社の成長に問題がない状況な
らば、その株価の下落は一時的なものだと、分かるでしょう。それならば株を
間違えて売る、という間違いをしないですむでしょう。
ところが、鈴木さんのように理解度「2」とか、清水さんのように理解度が、
「5」ですと、会社の問題が、会社の成長戦略にどのような影響を及ぼすか、
把握できない可能性があります。
すると、下落する株価を毎日、見ているうちに、「もっと下落するのではない
か?」不安が増幅する可能性が十分にあります。
事実、これは私が過去に何度も経験しました。
分からないと、不安になるのが自然だと思います。
すると、「見切り売り」をしてしまう可能性が高くなります。
---------------------------------------------------------------------
「見切り売り」とは、購入した株価が下がったために、損失を出すのを承知で
売ることです。
---------------------------------------------------------------------
そして、数ヵ月後には、株価は上昇を始めて、自分の見切売りの判断が間違っ
ていた、と気付くことになるでしょうが、時すでに遅しです。株価は高くなり,
買い直すことが出来ません。
【 リスクを減らせる瀬戸さん 】
ところが瀬戸さんのように、きちんと調べた投資家は、違う行動を取ることが
可能です。
前述の通り、会社に何か問題が生じて株価が下落したとします。しかし、それ
は一時的なもので、会社の成長戦略の全く影響がないと判断できました。
すると瀬戸さんは、株を売らずに、ガマンして保有できるでしょう。資金面で
余裕があれば、下落したところをさらに買い増すことも出来るでしょう。
もし、瀬戸さんが調べた1社が投資に値する会社でなければ、他を探せばいい
のです。時間は掛かりますが、鈴木さん、佐藤さん、清水さんの投資スタイル
より、
リ ス ク を 大 幅 に 減 ら る で し ょ う。
もし読者に時間的な余裕があって、5社全てを徹底的に調べることができれば,
それは理想的でしょう。
その中から、一番可能性のある会社を見つけられるでしょう。
しかし多くの人は、それだけ調べるほどの時間的余裕はないでしょう。
ピーター・リンチ氏が分散投資を勧めるのは、以下のような分散投資ではない
と私は理解しています。
理解度
A社 2
B社 2
C社 2
D社 2
E社 2
【 リンチ氏の場合 】
ピーター・リンチ氏の勧める分散投資は、以下でしょう。
理解度
A社 10
B社 10
C社 9
D社 8
E社 9
そしてこの中から、いくつかの有望な企業に分散投資をする、ということだと
私は理解しています。
ですから、よく日本の機関投資家が「分散投資をすれば、リスクを減らせる」
というだけでは、私には、リスクを減らせているようには聞こえないのです。
つまり、その株を選ぶ過程が適切でなければ、それはリスクを減らせる行為に
は、なりえないと思うのです。
一つ、例を挙げてみます。
1848年に、カリフォルニアで金が見つかって以来、多くの人々が一攫千金
を夢見て、カリフォルニアへ行きました。
しかし、カリフォルニアの国土は、日本より大きいのです。
その地へ行って、「リスクを減らすために、分散投資だ」と言いながら、やみ
雲にに5ヶ所、金を探す人がいたとします。
もう一方で、どこで金が発見されたか、どこに金が埋もれている可能性がある
かを徹底して調べた後に、最も有望そうな所、1ヶ所だけに絞って金を掘る人
がいたとします。
どちらが金を見つけられる可能性がありそうですか。
または、どちらがリスクを減らせると思われますか?
【 私の場合 】
私の場合は、とりあえず大化けする会社を一社見つければ、十分だと思ってい
ます。
ピーター・リンチ氏は、個人投資家は一生のうちで、10倍するような大化け
株を3回、見つけられれば、働く必要がなくなるほどの利益を得られる、と述
べています。
その一社を見つけるのに、多大なる時間が費やされますが…。
T&Gが見つかるまで、確か2、3年の歳月が費やされました。しかしT&G
に巡り合うまで、私はどれだけ多くの会社をチェックしたか…。
こう書くと、一社に巡り合うまでの調査に、膨大な時間を費やすことになると
思われるでしょう。
しかし多くの場合、調査はすぐ終わります。
有望そうな会社だな、と思って調べると、巨大企業なので、大化けする可能性
はない会社だ、と分かります。すると、その会社を調べる必要はなくなります.
また、小規模会社だが借入金が多すぎる、または株主資本比率が低すぎる、ま
たはROEが低すぎる、と分かります。そうなると、それ以上、調べる必要は
なくなります。
つまり調べると、多くの場合、結論は2、3分、長くても5分くらいで出ます.
しかし、まれに大化けしそうな会社があります。その会社はメモしておいて、
時間のあるときに、調査をします。
★ 「長期投資は、スピードが勝負ではない」ということも、常に念頭に置い
ておいて下さい。
デイレーダーはスピード勝負でしょう。しかし、長期の投資家はチャンスが来
るまで、じっくり待つことがとても重要です。
ウォーレン・バフェット氏は、買うタイミングが来るまで、じっくり待つ天才
です。何年でも待つそうです。
ただこの点は「言うは易く行うは難し」です。著者も「分かっちゃいるけど、
止められない!」ガマンできずに、早く買いすぎることが多いです。
なお初めに申し上げた5社が、全く 同 じ 業種であれば、1社だけではな
く、時間の余裕がある限り、5社を比較することをお勧めします。
なぜなら同じ業種同士の会社を比べると、その業種やビジネスモデルが、より
深く理解できるからです。
少なくとも、PER(株価収益率)やROE(株主資本利益率)くらいは、比べる
のがいいでしょう。
もう一つ付け加えておきたい点は、1社を徹底して調べた知識は、必ずその後
何らかの形で役立つと思います。
そして、その知識の蓄積多ければ多いほど、後の投資で、よりリスクを減らせ
るでしょう。
またその知識は、実際のビジネスでも活用できる可能性が、十分あると思いま
す。
例えば、コンビニのセブン-イレブン・ジャパンに投資しようとして、徹底して
調査をしたとします。
しかし、何らかの理由で投資を止めたとします。
しかし、その調査は色々と役立つでしょう。
まずセブン-イレブンは、コンビニ業界では長い間、一人勝ちです。そのビジネ
スモデルは、鈴木会長がハーバード・ビジネススクールに招待されて、講義を
依頼されるほど優れたものです。
それほどの素晴らしいビジネスモデルを学べば、違う分野のビジネスにも、応
用が利くと思います。または学べる箇所があると思います。
また後に脱サラして、ご自分でコンビニを経営したい、と思ったとします。
すでにセブン-イレブンの圧倒的な強さを調査しているので、他のコンビニで
フランチャイズを出すよりは、セブン-イレブンで店を出したいと思うでしょ
う。
またセブン-イレブンを調査した数年後に、新たなコンビニ会社が新規参入し
たとします。そのとき、セブン-イレブンで調べた資料や知識は大いの役立つ
でしょう。
しかし前述の鈴木さんのように、業種の全く違う5社を、浅く広く調べた程度
の知識では、それほど役立つとは思えません。
なお今まで述べたことは、私がファンダメンタル投資を好む最大の理由です。
ファンダメンタル投資は、いろいろと学べることがあるからです。
しかし、テクニカル投資やデイトレードは、このように将来的に活きる知識の
蓄積があるとは思えません…。(テクニカル投資やデイトレーダーの方々、も
し私が間違っていたら、すいません。ペコリ)
ある本や新聞で読んだのですが、日本では昔からチャート分析を好む傾向があ
り、いまだにファンダメンタル投資がそれほど重要視されない傾向があるとか.
(ため息)はあ〜。
それにしても、清水さんや瀬戸さんは、今頃どうしているんでしょう? きっと
結婚して幸せにしているんでしょうね!
お幸せに!!!
もし結婚がまだなら、ぜひ是非、T&Gをご利用下さい!
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★ 読者にお願い ★
もしこのメルマガが、他の読者にも推薦できると思われたら、お手数ですが、
以下の「まぐまぐ読者さんの本棚」で推薦文を書いていただけると、有難く存
じます。
こちらには、他の読者が書いた、他のメルマガへの推薦文が載っています。
・タイトル
・メルマガ発行者の説明(2行)
・読者の推薦文(1行)
ご覧のように、ほとんどの方は、ほんの一行弱の推薦文しか書いていません。
ほんの、ひとことで構わないようです。
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―――編集後記
最近「このメルマガは長過ぎて、読む気がなくなります」というご意見や、
「カズとヒロの会話は、必要ないのでは?」というご意見をいくつもいただ
いております。
ですので、今は、それを止めて簡潔なメルマガを目指す方向で、検討を始めて
います。つまり、株のことだけに絞るメルマガです。
とりあえず今回のメルマガは、メルマガ帝王のゆうき様がお勧めする「200
行から400行」という範囲内で収めています。
ちなみに、この行は、458行目です。
今回も最後まで、お読みいただき、本当に有難うございました。
今週末から来週も、皆様にとって実り溢れる、できれば利益溢れる、素晴らし
い日々が続きますように…。
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